あなたは、子供になにか買い与えるとき、何を基準に選んでいるだろうか。
ある時は、値段が優先かもしれない。
またある時は、見た目や機能性を重視するかもしれない。
かくいう私は、子育てグッズひとつ選ぶたびに、かの偉人の至言を思い浮かべる。
あるいは、頑固オヤジのように
私が思い浮かべる至言は、自己啓発が好きな人々の間では知らない人のいないほどの名著、7つの習慣に登場する。
「終わりを思い描くことから始める」
もちろん、かの偉人は子育てグッズを選ぶ基準として、この言葉を残したわけではない。
人生の多様な場面で役に立つ概念であるが、同時に初めての子育て、大量の子育てグッズがオンライン上にひしめくのを目の当たりにし、ちゃぶ台をひっくり返して「帰れ!」と叫びたくなった私を救ってくれた考え方でもある。
例えば、子ども用の机を選ぶ時。
それに求める機能は、ただ落ち着いて座ってクレヨンを持ち、画用紙にドラえもん(まがいのもの)を描けることであり、その時点でひとまず合格だ。
そこで、この至言について思いを巡らす。
「机」というもので、私は息子にどんな未来を与え、それによりどんな素晴らしい終わりがあれば、納得のいくお買い物となるだろう。
ドラえもんも喜ぶ、モノ選び
モノを購入する際に、誰しもが考慮すべき視点を提案したい。
話は少し横道にそれるが、我が家は近年中の海外移住を予定しているため、モノを購入するという行為自体、特に慎重になる。
近い将来、それらをほぼ全て手放すことが確定しているからだ。
その視点で見ると、明らかに選ぶべきではないモノが、この世には数多くあることに気がつく。
例えば、手放す際にゴミと化すしかないモノ。誰かの手に渡った瞬間に、その他の誰かにとっては価値がゼロになってしまうもののことだ。
そしてあなたに提案したい「モノ選び」とはこの逆だ。
一度誰かの手に渡ったあとでも、価値がある程度担保されるものなら、比較的安心して手に取ることが出来る。
むやみにゴミにならないものを選ぶことは、21世紀の住人ドラえもんも、諸手を上げて賛同してくれることだろう。
再び、偉人の視点を借りてみる
改めて、かの偉人の至言に話を戻す。
この視点でモノを選ぶことで、どんな素敵な結末が得られるか。
「モノを大切にする子どもを育てる」
モノを大切にする、ということについて、それぞれの立場で意見が異なることは承知の上だ。
ただ親の立場からいえば、我が子がモノを大切にできることは喜ばしい。
SDGsが話題に登ることも多い昨今、改めて言うまでもなく時代の主流はここにあり、ここに合う価値観を持つ人は生きていきやすいとも言える。
世界平和も、今晩の食事も同レベルで真剣に
世界に目を向けたところで、我が家のお茶の間に戻ってこよう。
諸々を考慮した末、我が家で採用した子どもの机は、HOPPL社製「コロコロチェア&デスク」。
フリマアプリで事前に調べ、いざ手放す際に引き取り手がつく製品を、とまず候補に挙げた。
小さい椅子2つとデスクのセットで、椅子は3段階に高さを変えて使える。
この手の椅子は、金具を使って高さを変えるものが主流だが、コロコロチェアは上下左右ひっくり返すだけ、という手軽さ。


(右は、大人にしては小さい私のおしりでも入らない)
小さい子どもなら、左のこの向きで机としても使える。
机は前面に少し立ち上がりがついており、程よい囲われ感が安心感をもたらし、集中力を高めてくれる。
囲われ感は、子どもが秘密基地ごっこが好きな心理であり、お父さんが自分の書斎が欲しくなる心理であり、ドラえもんが押し入れで眠るのを好む心理である。老若男女、種別を超えた普遍の欲望なのだ。

また、机も上下させることができる。
我が子に言わせればこれは電車だそうで、よく電車ごっこに誘われる。まったく子どもの想像力には頭が下がる。
だが残念ながら、ママは耐荷重オーバーしているので座れない。


このエルモにピンと来た方は、
ぜひともご連絡ください。

子どもの留守にしている昼間、また寝静まった夜には、ママのリラックススペースに早変わり。
このフォーメーションは、見た目は全く素敵ではない。だがサイドテーブルを購入する気のない私としては、充分機能を果たしてくれて満足だ。

もしあなたもかつての私のように、ゴマンとある育児グッズの海に溺れそうになっているのなら、
参考にしてもらえたら嬉しい。

この製品はとても素晴らしいと思うが、中でも何よりうれしいのは、ココに座る我が子の後ろ姿があまりに可愛いということ。(親ばか)