沼へようこそ。『赤いイスタンブール』レビュー

トルコになんでか惹かれる…その理由を追求するため、 毎日トルコ映画を観ています、摩衣子です。
今回はトルコの「ミステリー」に浸りました…かなり。

今回はNetflix配信のミステリー映画「赤いイスタンブール」を鑑賞。これは多分、かなり深いです。

ほら、ミステリーだから、みんな真剣な顔。

こんな人にオススメ

  • トルコ沼にハマりたい人
  • 「オスマン帝国外伝」ファン

「オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~」:世界的大ヒットの、トルコの人気歴史ドラマ。この映画の主役級俳優陣が、「オスマン帝国外伝」の主要な役で出演しているとのこと。かなりギャップがあるようで、外伝ファンがこの映画を観て、その違いを楽しむそう。そういわれると、ドラマのほうも気になる(※しかしかなりの長編ドラマ…沼の始まりです)

イスタンブールの美しい街並みも、見どころ。

あらすじ

原題は「Istanbul Kirmizisi」。そのまま「イスタンブール・レッド」という意味のよう。

海外に長く暮らしていた小説家が映画監督に本を依頼され、イスタンブールに帰って来る。ところが依頼主は消え、いつの間にか奇妙な人間関係に巻き込まれていく。

あらすじ / Netflix

2017年制作のミステリー、ヒューマンドラマ。しかも、かなり濃い目の。気楽に観る映画ではないですが、奥深いです。とある映画は14日かけてチマチマ観た私が、今回は一度で観え終えてしまったくらいには。


予告編はこちら

トルコ語って、なんかいいですよね。
全くわからなくて(完全に主観)

ネタバレのないレビュー

よくわからん、と一蹴するのはカンタン、だが

いくつか映画評なども読みましたが、総じて評価はあまりよくないです。その理由は、恐らくこのあたり。

  • 最初から最後まで観たのに、話の筋が??なところがかなり残ること
  • よく観察して人間関係を推測する必要があること
  • Netflixの字幕がテキトー(日本語表現として違和感がある箇所が多い)

脚本、監督はフェルザン・オズペテク/Ferzan Ozpetek。イスタンブール出身、イタリア在住の脚本家・映画監督で、数々の名作を生み出した名監督。

どれくらい名高いかといえば、PCで名前をタイプしようと「フェル」まで打っただけで、Google日本語入力が「フェルザン・オズペテク」と出してくれるくらいには、名高い。それだけに、名監督の失敗作的な言われ方もするようです。

ですが私の直感的には、これが分からないというのは即ち、自分の無知のせい、見識が浅いせいなのではないかと…うまく理由を表現できないものの、とある映画はチマチマと14日もかけて観た私が一気観してしまったのだから(何度も言う)。

監督の意図とは

この映画は、原作もオズペテク監督が執筆している。ということは、それなりに思い入れがあり、こだわって制作したはず。決してテキトーに作ったわけはないでしょう、絶対に。ましてや、名監督です。

更に、本作の撮影をしていた2016年というのは、トルコでクーデター未遂事件があり、国内がかなり混乱していた時期。撮影地のイスタンブールも自爆テロ等が起こっています。(作中でも少しだけ、そういった場面が描写されているくらい)

その比較的危険な状況下で制作した本作に、込められた意図とは。監督の他作品を観て、表現のクセなどを研究すると、また味わい深く楽しめる予感がします(沼)

「無知の知」を痛感

トルコというのは、実は歴史的に日本と関わりが深い国のひとつで、親日の人も多いです。そのわりには、今まで日本人として生きている間に、あまりトルコを身近に感じる機会が少ないといいますか。

今でこそ「トルコの何に惹かれるのか」を追求している私ですが、過去に「トルコ」という国やその関わりを意識したのは、思いつきでその地を訪れることにしたことがキッカケでした。それがなければ、多分縁遠い国のひとつだったでしょう。

親日になるキッカケのひとつ、エルトゥールル号遭難事件について / リンク先:Wikipedia

トルコに限らず、色んなことを、なんにも知らないんだろうなぁ私…

と思いながら鑑賞したのです。無知の知の痛感。


映画鑑賞というのは、ごく個人的な行ないです。自分がおもしろいと思えば、それでいい。逆につまらんと思うなら、それでいいのです。ただ、自分がなぜつまらん分からんと思うのか、その理由を追求することで、新しい物事の見方を体得できるのかもしれません。見識を広げるというのも、インプットの大きな収穫のひとつではないですか。

ということを、考えさせられる映画でした。サラッと見ると確かに理解するのに根気のいる映画ですが、それも含めて、なにかある

キャスト

迷宮に迷い込む主人公、オーハン

ハリット・エルゲンチェ/Halit Ergenç/トルコの俳優。

やはり代表作は、かの大ヒット歴史ドラマ(気になる)。

魅惑の美女、ネヴァル

トゥバ・ビュユクウストゥン/Tuba Büyüküstün/トルコの女優。

この方も、全く別シリーズの「オスマン帝国~皇帝たちの夜明け」に出演。トルコといえば、やっぱり歴史は欠かせないということでしょうか(沼)

失踪した映画監督、デニス

ネジャット・イシレル/Nejat Isler/トルコの俳優。キーマンだけど、ほんのちょっとしか出てません。

謎めいた男、ユスフ

Mehmet Günsür/トルコの俳優でありモデル、プロデューサー。こちらも代表作は、かの大ヒット歴史ドラマ(気になる、オスマン帝国… )。

本作では落ちぶれたジョニー・デップみたいになっていますが、instagramはさすがモデルといった風情。

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