2人暮らし、月の食費は6万円

三つ子の魂百まで。

私のパソコンやスマートフォンは、「み」と打つと一番目に、この言葉を予測変換してくれる。

持ち主である私が近年、重要視している概念だからだ。



本来は、

「子どもの性質は、生まれて数年での経験をベースとし、一生変わらない」

というような意味合いで使われるが、

結局のところ、幼児の子育て全般において基本となる考え方だ。



そんな私は、息子の味覚形成に余念がない。

なぜなら幼少期からの食習慣が、その後の人生を左右することは明らかだからだ。




私は幸運なことに、愛情深く穏やかな、尊敬できる母の元に生まれたが、

同時に彼女は、賞味期限を何ヶ月も過ぎた食品を、

気に留めることなく家族に提供するという、

大変おおらかな一面もを持ち合わせている。



その娘が食への関心が高いというのは不思議なことだ、

と今の今まで思っていたが、書きながらハッキリした。

反面教師である。

(怒っている母が目に浮かぶようだ)



そんなわけで今日も私は、息子の味覚形成に余念がない。

“ちょいワル”に潜む罠

人はインスタント食品やファストフードなど、

頭ではあんまりよくないと分かっているものに、なぜか惹かれてしまう。

ちょっとワルそうな男子に何故か惹かれてしまう、

内気な女子中学生のようなものだろうか。



それは幼児にとっても同じである、と日々感じる。



我が家の息子は、肉を好まない。

子どもが好きな3大メイン料理の地位を不動のものとしている、

  • ハンバーグ
  • カレー
  • 唐揚げ

そのうちのふたつもが、我が家では出番がない。

動物性タンパク質を摂取させるのに、日頃から困難を極める。

こんなに美味しそうなのに。

だがその一方で、そんな彼を魅了する肉がある。

「ベーコン」である。

あの塩っぱさに加え、ウェルダンなフチのカリカリ食感がその秘密だ。



時々外食で出合う程度ではあるが、そこは「三つ子の魂百まで」である。

いやなクセがついてしまうと、母は危機感を覚えた。



なぜならあれは、肉の顔をした塩分であり、亜硝酸Naであり、着色剤であり、発色剤の塊である。

美しい薔薇には棘があるのと同じく、

美味しいお肉にも、ある意味での棘があるのだ。



茶色い四角いもので顔を目一杯汚していた息子が、脳裏にフラッシュバックする。



亜硝酸Naでなく、着色剤でなく、発色剤の塊でもない

不幸中の幸いか、彼が好んで食す肉の特徴を理解した母は、

以来これを、貴重なタンパク源としてお世話になっている。

お肉が「ピンク」ではない、安心感。

大江ノ郷自然牧場製「大江ノ郷ベーコン」。

これは、亜硝酸Naでなく、着色剤でなく、発色剤の塊でもない。

表示成分は、豚肉、塩、砂糖、玉ねぎ、にんにく、生姜、以上だ。

知ってるものしか使ってない。

無添加と謳いつつ、実際にはアレコレ入ってしまっているのが常だが、この裏面を見て私は驚愕した。

愛と技術力があれば、ベーコンはここまで清くなれるのだ。



ジューシーで、きちんと燻製の香りと旨味がある。

そして美味しいお肉は、ただ焼くだけでいい。

料理嫌いの母には何よりの朗報なのだ。

こうして我が家のエンゲル係数はどんどん上がっていくのだが、

賛否の分かれる成分を体に溜め込むことを思えば、これも有効な投資だ。

2人暮らし(うちひとりは幼児)、1ヶ月の食費は6万円、などといったら、

できる主婦からはバカにされること請け合いである。

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