旅「育」とは、ナウマンゾウの生き残りとの交流だ

旅は最高の教育である。

これはあなたがなんと言おうとも間違い無い。

その”教育的側面”をより強化するために、

私が息子との旅の際、

綿密に行なう、ある工程がある。



それは、かつて私が学生だった頃。

それは氷河期が終わって少しした頃の話だが、

当時はネットからの情報もあまりなく、

主に書物からの情報を頼りに旅をした時代であった。

氷河期の少し後のタイ。
画質の粗さに時の流れを感じる。

当時から足で歩くスタイルの旅を好む私は、

現地で片言の英語で切符を買い間違えたり、

水シャワーしかないワンコイン宿に泊まったり、

ナウマンゾウの生き残りと交流したりといった、

豪華な旅ばかりしていた。



あの頃はよかった、というつもりはない。

だがとても便利になった現在では、

できなくなった経験は少なくない。



あの頃の旅から得られた、また必要とされた能力といえば、

不意の出来事に対する対応力や応用力、

コミュニケーション能力、

トラブルをイメージして準備する能力。



これはそのごく一部でしかなく、

まさに「旅育」と名付けるに相応しい、

旅の姿である。



それはまるで、どこでもドアで行く南極と、

初めておつかいを頼まれた4歳児の

半径200mの旅が、

全く別物であるように。

能力開発中。

まぁ多少面倒かもしれないが

コスパ、という言葉をあなたが好むことを、

私は知っている。

なのでぜひ次の旅では、

これからお伝えする手順を踏まれることを、

強くお勧めしたい。

「何か」が身につく旅になるのは間違いない。



要するに私が息子との旅で実践しているのは、

このアナログ感満載の旅を

彼にも追体験させてあげるための、

いくつかの準備だ。



これだけで、一回の旅から得られるものは、

通常の3.2倍程度にはなる。

昨晩の食事内容を思い出せない訳

大人の学びでも同じだが、

インプットを効率的に定着に繋げるには、

アウトプットを前提とするのが望ましい。



覚えていようと意識せず摂る食事を

きれいサッパリ忘れてしまうのは、

アウトプットする前提がないためだ。

高らかにアウトプット。

そして子どもに対しては更に、

インプットのインプットをお勧めする。

物事の前提知識がない場合が多いからだ。



例えば次の週末、子どもと牧場へ行くとする。

予め、行き先の牧場について調べておき、

ある程度把握しておくことが望ましい。

流れはこうだ。


STEP
家庭での予習1

牧場がどんなところか説明する
(=インプットのインプット)

例:
広い原っぱでね、たくさん動物さんがいるんだよ。
動物園とは、違う種類の動物さんがいるんだって。
牧場の動物さんは、お乳が出たり、ふわふわの毛を刈らせてくれたりして、
○○ちゃんの生活を豊かにしてくれる、お仕事をしてくれているんだよ。

STEP
家庭での予習2

図鑑や絵本などで、どんな体験ができるか想像させる
(=インプットのインプット)

例:
動物さんにご飯をあげたり、触らせてもらえるかもしれないよ。
○○ちゃんはどの子に会いたいかな?
芝生の上で○○ちゃんもお食事できるよ。何を食べたいかな?

注意:
実際の場所がリアルにイメージ出来すぎるので、
ネット上の情報は見せない。
行き先で体験できそうなものを表す書物があると望ましい。

更に:
現地で出来る体験のうち、1つか2つは言わないでおき、
サプライズを残しておく。

STEP
実際に行く

一緒に楽しむ。

予習してきた動物がいたら、「本でみたやつだね!」など声をかける
(=予習と実体験を繋げる)
どう感じたかを聞いてあげる
(=アウトプット)
怖い、嬉しい、可愛い、小さい、等

STEP
サプライズを楽しむ

予習していないものに遭遇したら、
一緒に驚いたり、怖がったりしてあげる。
ここでも感想を言い合う。
(=アウトプット)

例:
あんなの見たこと無いね!
新しいの見れてよかったね。

STEP
写真をたくさん撮る

帰ってきてから、また一緒に見るため。
親と一緒に経験したことを一緒に振り返り、記憶を共有する。
子ども自身が、自分が大事にされていることを実感する。


これだけだ。

昔の旅で経験できた、

旅を主体的に作る感覚とでも言おうか。

ただなんとなく行って帰ってくるより、

経験としても記憶としても残りやすい。

こうして彼は、予習して行かなかった
「口の大きい鳥」の存在を認識した。
“ふれあい”の記憶定着具合はすごい。

このあと、また再度図鑑や本で改めて、

実際に見た動物を見ることで、

記憶がどんどん強固になっていく。



また子どもは、

自分の写っている写真を見るのが好きだ。

(少なくとも、我が息子は大好きだ)

時間が経ってから、

写真を見ながら思い出を振り返ると、

子どもにとってはもちろん、親にとっても、

更に強く、幸せな記憶として残るので、

大変お勧め。

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